調和の中に生きる

人は調和の中に生きていると、安心して、心地よく暮らせます。
調和は、英語でハーモニーといいますが、調和のとれた音楽に浸るように幸せな気分になります。
調和を感じると心は安定しますが、不調和を感じると心は不安定になります。
これは、音楽だけではなく、体の調子も、仕事の調子も、人間関係も同じです。
調和がとれている中に生きることが幸せです。

人と人との心が調和すると、心地よいものです。
阿吽の呼吸といいますが、とてもスムーズに運びます。
それは、行動だけでなく、心がぴったりと合っていることです。
どちらか一方に合わせるのではなく、お互いに合わせることが肝心です。

自分が幸せを感じるのは調和の中にあるからです。
不幸せを感じるのは、不調和の中にあるからです。
もし、不調和を感じたら、調和するように心がけましょう。
相手に合わせるとそれはできます。
相手に合わせるとは、相手を助けることです。
「はたらく」とは、傍を楽にするから傍楽というという言葉があります。
お互いに、相手が楽になるようにはたらけば、幸せです。

自分が相手に合わせると、相手も自分に合わせてくれます。
自分が人を助けると、相手も自分を助けてくれます。
この世は、まるで合わせ鏡のようで、自分のしたことがそのまま自分に返ってきます。
この法則を知れば、幸せになるのは至って簡単です。
自分がされたいことを、相手にしてあげたらよいのです。
逆に、自分がされたくないことは、相手にしないことです。

鏡の中の自分の顔が汚れているのに、一生懸命鏡を拭いても汚れは落ちません。
汚れているのは、鏡ではなく、自分自身の顔なのです。
目の前の人たちは、自分の合わせ鏡です。
「人の振り見て我が振り直せ」とは、そういうことです。
自分がきれいになれば、周りは自然にきれいになります。
自分が笑顔になれば、周りも笑顔になります。

目の前に不調和な不快な出来事が起こったら、過去の自分を振り返ってみる。
すると、自分がされたようなことを、知らず知らずのうちに人にしていたことに気づきます。
それを気づいて自分を直せば、二度と不快なことは起こりません。
これは意外と分かっているようで、分かっていない人生の法則です。
幸せは、人次第ではなく、自分次第です。