全く違う性格のものどうしが一つなって調和した世界がこの世にあります。
例えば、男性と女性が一つになることで、新しい生命が生まれます。
その原理は、人間だけに限らず動物も同じです。
違う性格のものが対立すると、喧嘩になるか、無視するかです。
すると、何も新しいものは生まれません。
むしろ、いまあるものを破壊してしまうことになります。
10人集まれば、10人の違った個性と考え方があります。
10人が10人とも、自分が正しい、他は間違っていると言い張ると悲惨な結果を招きます。
世界中で起きている争いは、お互いの違いを認めず対立しているからおきます。
家族でも対立すると、家が壊れてしまいます。
職場も対立すると、うまくいかなくなります。
国と国とが対立すると、悲惨な戦争が起きます。
違う者同士をお互いに尊重し、たすけ合うところに調和が生まれます。
人は調和の中で安堵し、安心して暮らせます。
お互いの違いを認めることはとても大切です。
この世の中を見回すと、違ったものどうしが調和している姿が見えます。
夜と昼の調和で、一日が生まれます。
太陽と月で、生命は育まれています。
天と地の間で、人は生かされています。
どちらか一方が大切ではなく、どちらも大切です。
固いと柔らかい。
明るいと暗い。
長いと短い。
早いと遅い。
高いと低い。
大きいと小さい。
すべて、二つが一つとなって調和します。
人の暮らしも、偏りよりも調和が大切です。
今、目の前にあるものと自分が調和しているか?
人との調和もですが、物との調和、出来事との調和です。
調和していると、安らぎと幸せを感じます。
幸せと調和というのは不可分一体です。
そして、調和の根底には、相手に対する感謝があります。
お互いにたすけ合う中に生まれる調和。
そこには、「お陰様で有難うございます」の心があります。