井戸は、深く掘れば掘るほど、水が澄んでい美しくなります。
心も同じで、深く感謝すればするほど、心が澄んで喜びが大きくなります。
水と心はよく似ています。
濁ると、周りがどんよりとして暗く見えます。
澄むと、美しい世界が見えます。
深い感謝は、お陰様の心の大きさと比例します。
自分の暮らしの土台には、様々な人の陰の働きがあります。
一膳の中に、どれほど多くの方たちのお陰様のお働きがあるでしょう。
その人たちのお働きがなければ、とても困ります。
だれの力も借りずに、自分だけの力でどれほどのことができるでしょうか?
食事の時のお箸や匙やフォークを自分で作るなんてできるでしょうか?
お皿やお椀や器を自分で作るなんてできるでしょうか?
お米や野菜や果物や肉や魚や調味料をすべて自分で作るなんでできるでしょうか?
一膳の食事の中に、どれほど人たちのお陰様のお働きがあるか?
食前食後の合掌には、お陰様の働きへの感謝があります。
人への感謝だけではなく、命を捧げてくれた動物や植物への感謝。
そして、そのすべての命を生かして下さっている大自然の働きへの感謝です。
私は、感謝しても感謝しきれないくらいたくさんのお陰様のお働きを頂いています。
心から「お陰様で有難うございます」と感謝して暮らすのは、人としての務めだと思います。