十人十色の幸せ

誰でもみんな幸せになりたいと思っています。
けれど「幸せって、何ですか?」と尋ねられて、
あなたはすぐに答えられますか?
すぐに答える人もいれば、そうでない人もいます。

10人の人に尋ねると10人それぞれの幸せ観があります。
一人の人間でも、子供の頃と、若い頃と、いまでは違います。
極端にいえば、朝の幸せと、昼の幸せと、夜の幸せが違います。
幸せ観は、絶対1つが正しいというものではありません。
もし、人類にとって絶対的な幸せが1つしかないとしたら、どうでしょうか?
あなたも、わたしも、誰でもみんな同じ幸せしかないとしたら?
それはとても奇妙なことです。
だって、人それぞれ心が違うから、その人の感じる幸せがあるのが自然です。
なのに、みんな同じ幸せしかないとしたら、それは人ではなくロボットです。
幸せって、人それぞれ違うからこそ、意味があり価値がある。
だから、幸せは人によって違って当たり前。
違うからこそ、幸せなのです。

大切なことは、自由な心があることです。
自由な心で、苦しみではなく喜びを感じていることが幸せです。
花を見て喜びを感じる人がいます。
古い建物を見て喜びを感じる人がいます。
お金が貯まると幸せを感じる人がいます。
お金を人のために使って幸せを感じる人がいます。
人に勝って幸せを感じる人がいます。
人と助け合って幸せを感じる人がいます。
多様な喜びがあることが幸せです。
心の自由があること、それが幸せです。
もし、人に心の自由がなければ、奴隷か動物のようです。
人生の中で体験する様々な出来事で、たくさんの喜びを感じる。
喜びの大きさは幸せの大きさに比例しています。

幸せな人は、心が喜びで満たされています。
幸せな社会は、みんなの心が喜びで満たされています。
多様な心の人たちが、みんな喜びで満たされている。
それが、幸せな社会です。
ただ、幸せな社会の中で生きるにはルールがあります。
それは、自分以外の人の違いを認めることです。
自分が正しくて、それ以外は間違いだと決めつけないこと。
人それぞれ違って当たり前と思うことです。
もしも、唯一の幸せ観で心をしばられたら、それは不幸です。
カルトのように独自の世界観で人の心を呪縛すると不幸になります。
それぞれの独自の幸せがあって結構です。
その上で、お互いの自由な心を尊重し、理解し、協力する。
幸せな社会は、お互いの違いを尊重した共助社会です。

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