幸せは、心の喜びの大きさに比例して大きくなります。
幸せは、外の世界にはありません。
心の中にある喜びの大きさが幸せの大きさなのです。
だから、外見にはあまり関係ありません。

例えば、人から見たらうらやましがられるほど豊かな暮らしをしている人がいます。
しかし、その人の心には喜びがまったくありません。
人には分からない悩み、ストレスを抱えていて、心の病になってしまいました。
実際に、そんな人とあったことがあります。
貯金は3千万円以上あって、大きな家屋敷に住んでいて、いい車にのっている。
時間もたっぷりある元会社の経営者が、朝、目が覚めるのが怖いといいます。
「ああ、今日一日、何をしてすごそうか?」
そう思うだけで、憂鬱になる。
自由な時間がたっぷりあるのが、苦しみの種なのです。
仕方がないから、目的地のないドライブに高級車ででかけて時間をつぶす。
それでも時間が有り余るから、昼からテレビを見てビールを飲んで過ごす。
そして、その繰り返しの毎日で、自分は何のために生きているのか分からない。
と、うつ病になった人がいます。
時間がある、お金がある、体が動く、それだけあれば幸せだと思えるけど、
心に全く喜びがない人は、幸せと感じないのです。

しかし、それと真逆の人がいます。
毎日、一生懸命働いて、お金はそんなにない、しかも家族の面倒をみて大変そうに見える。
けれども、心にはたくさんの喜びがあり、「私は幸せです」という人がいます。
この違いは一体何でしょうか?

その答えは、心に感謝があるかないかです。
自分が結構に生かされていることに感謝している人は、常に心が喜びで満たされている。
しかし、どんなに物金に恵まれていても、心に感謝がない人は、まったく喜びが生まれない。
だから、幸せは外見では決まりません。心のありかたで決まるのです。

「お陰様で有難うございます」といえる人は、本当に幸せな人です。